日経平均は132円高と3日ぶり反発、朝安後に上げ転換、ワクチン接種の進展期待が支え=2日前場

 2日前場の日経平均株価は前日比132円50銭高の2万8946円84銭と3日ぶりに反発。朝方は、1日の米国株式市場でナスダック総合指数が安かったことで、値がさハイテク株などに売りが先行した。株価指数先物に断続的な売りが出たこともあり、前場の早い段階で2万8565円83銭(前日比248円51銭安)まで下落する場面があった。一巡後は、押し目買いや買い戻しに上げに転じた。新型コロナワクチン接種の進展期待を支えに上げ幅を拡大し、前場終盤には2万8952円25銭(同137円91銭高)まで上昇した。

 東証1部の出来高は6億5564万株、売買代金は1兆4033億円。騰落銘柄数は値上がり1305銘柄、値下がり776銘柄、変わらず109銘柄。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が堅調。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株も高い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株や、JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も買われた。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、東レ<3402.T>、クラボウ<3106.T>などの繊維製品株も高い。JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も値を上げた。

 半面、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株が軟調。王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株も安く、KDDI<9433.T>、NTT<9432.T>などの情報通信株も売られた。明治HD<2269.T>、日清食HD<2897.T>などの食料品株もさえない。

 個別では、イーブック<3658.T>がストップ高となり、ポプラ<7601.T>、RobotH<1435.T>、協和キリン<4151.T>、酒井重<6358.T>などの上げも目立った。半面、メディアドゥ<3678.T>、生化学<4548.T>、木村化<6378.T>、メディアスH<3154.T>、廣済堂<7868.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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