<相場の読み筋>6月3日

2021/6/3 7:45

 2日の米国株式は、NYダウが前日比25.07ドル高の3万4600.38ドルと5日続伸、ナスダック総合指数が同19.849ポイント高の1万3756.327ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億2077万株、ナスダック市場が50億5064万株だった。米5月雇用統計の発表を4日に控え、模様眺めムードのなか、高値圏にあるNYダウは売り買いが交錯した。米10年物国債の利回りが1.5%台に低下(価格は上昇)し、相対的な割高感が後退したハイテク株も堅調な展開だった。NYダウ採用銘柄では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>やビザ<V>、シェブロン<CVX>などが、値上がり率の上位に入っている。

 3日の東京株式は、上値の重い展開が続きそうだ。きのう2日の日経平均株価は、朝安後に切り返し、一時2万9000円台に乗せたものの、戻り待ちの売りに押されて上げ幅を縮小した。新型コロナワクチンの接種拡大による、景気への好影響期待が支えになるとみられるが、積極的に買い進む材料に乏しいことから、弱含みで推移する場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(2日は109円77-78銭)とやや円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=133円台の後半(同133円92-96銭)と小動き。2日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、キヤノン<7751.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、2日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日の大阪取引所清算値比55円安の2万8875円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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