<相場の読み筋>6月10日

2021/6/10 7:45

 9日の米国株式は、NYダウが前日比152.68ドル安の3万4447.14ドルと3日続落、ナスダック総合指数が同13.161ポイント安の1万3911.750ポイントと4日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億4185万株、ナスダック市場が55億1300万株だった。NYダウが高値圏で推移するなか、インフレ動向を探るうえで注目されている、米5月CPI(消費者物価指数)の発表を10日に控えることもあり、様子見姿勢が強まり、手じまい売りが優勢となった。米10年物国債の利回りは1.4%台に低下(価格は上昇)し、金融株が軟調だった一方、ハイテク株の反応は限られた。NYダウ採用銘柄では、キャタピラー<CAT>やボーイング<BA>、アメリカン・エキスプレス<AXP>などが、値下がり率の上位に入っている。

 10日の東京株式は、米5月CPI発表を受けた米国株式の反応をみたいとして、模様眺めムードが続きそうだ。国内での新型コロナワクチン接種の進展で、経済正常化への期待感は根強く、下値を拾う動きもみられそう。ただ、6月限株価指数先物・オプションの最終売買日となることから、思惑的な売買には注意したい。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(9日は109円44-45銭)、ユーロ・円が1ユーロ=133円台の半ば(同133円32-36銭)と小動き。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、エーザイ<4523.T>、キーエンス<6861.T>などが、9日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比15円安の2万8825円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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