阪和興が4日ぶり反発、野村証は「BUY」継続、目標株価は5150円に引き上げ

株式

2021/6/10 16:15

 阪和興業<8078.T>が4日ぶりに反発。野村証券では9日付で、投資判断「BUY」(買い)を継続、目標株価は4000円から5150円に引き上げている。

 同証券では業績予想を上方修正、あわせて目標株価を5150円に引き上げるとしている。鉄鋼を中心にプライマリー原料、食品などの見方が引き上げられている。鋼材価格の世界的な上昇や東南アジアでの取引拡大、木材価格の上昇の恩恵などを享受できると予想している。海外で出資するニッケルなどの電池材料向けの販売拡大による収益貢献で24年3月期、25年3月期の連結経常利益は年率10%程度の成長が期待でき、25年3月期には過去最高の連結経常利益を予想するとしている。こうした点を評価し、「BUY」を継続するとしている。

 目標株価3550円は、23年3月期予想の連結一株利益に対して約9.5倍の評価となっている。従来予想時に比べると基準としている素材業界の平均PERが切り下がったことから、従来予想時の約10倍の評価から切り下げられている。

 同証券では連結経常利益について、22年3月期340億円(前期比18%増、従来255億円、会社側計画は325億円)、23年3月期345億円(従来255億円)、24年3月期380億円と試算している。

 10日の終値は、前日比170円高の3295円。

提供:モーニングスター社

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