<新興国eye>カンボジア、21年第4四半期に観光客を迎え入れる準備を開始

新興国

2021/6/11 14:34

 5月27日、大メコン圏諸国(カンボジア、中国、ラオス、タイ、ベトナム、ミャンマー)に属する6カ国のうち、クーデターで混迷するミャンマーを除く5カ国は、大メコン圏観光ワーキンググループ(GMS Tourism Working Group)の第47回会合をオンラインで開催しました。

 この会合で、カンボジア代表は、コロナ禍におけるカンボジアの観光回復を目指すための観光ロードマップ(21-25年)を説明するとともに、ワクチン接種済みの観光客を21年第4四半期にも受け入れていく方針を説明しました。ワクチン接種済みの場合は、検疫・隔離期間を短縮または免除するとしています。参加各国からは前向きの反応があった模様です。

 カンボジア経済にとって観光は、GDP(国内総生産)の約15%を占める重要なエンジンの一つです。カンボジアの観光業界は、新型コロナの影響を最も強く受けています。20年3月以来外国人観光客はほぼゼロとなっており、観光会社・ホテル・レストラン等の経営悪化、ガイド等の労働者の一時帰休・解雇等が大きな問題となっています。このため、ワクチン接種が進みつつある欧米諸国や中国等を念頭に、カンボジア観光省では早期の外国人観光客受け入れを模索しています。

 観光省では、「カンボジアは21年第4四半期に外国人観光客を歓迎するための準備を進めています」と題する動画まで作成して、公表しています。カンボジア政府や周辺諸国での検討が進められることが期待されます。

【筆者:鈴木博】

1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。82年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。2007年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin-Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

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提供:モーニングスター社

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