<特集>6月の配当取り、この銘柄で(2)=日電硝子―業績好調で株価に割安感

株式

2021/6/11 17:18

 日本電気硝子<5214.T>を狙ってみたい。21年12月期第1四半期(1-3月)連結業績の好調な推移を受け、上期(1-6月)および通期の連結業績予想を上方修正。PER12倍台、PBR(株価純資産倍率)0.5倍台で、配当は上期末50円、期末50円で年間100円(前期は100円)を予定。年間の配当利回りは3.7%台。

 21年12月期上期について、予想売上高を従来の1350億円から1400億円(前年同期比21.3%増)に、営業利益を110億円から150億円(同93.1%増)にそれぞれ増額。通期は売上高を2700億円から2800億円(前期比15.3%増)に、営業利益を220億円から280億円(同58.5%増)に引き上げている。

 上期は、ディスプレーや自動車関連市場における旺盛な需要を背景に、主力のFPD(フラットパネルディスプレー)用ガラスやガラスファイバを中心に出荷は堅調に推移する見通し。また、増収効果に加え、FPD用ガラスについて計画を上回るスピードで国内事業場の停電により停止していた生産設備を順次立ち上げることができていることが営業利益の押し上げに働く見込み。通期については、第3四半期(7-9月)以降も主力のFPD用ガラスやガラスファイバを中心に堅調な推移を予想している。

 21年12月期第1四半期(1-3月)は、売上高685億9900万円(前年同期比5.7%増)、営業利益69億2900万円(同73.0%増)だったことから、第2四半期(4-6月)の営業利益予想は計算上80億7400万円(同2.1倍)となるが、これを踏まえると、計算上130億円(同31.4%増)となる下期(7-12月)の営業利益予想は若干、保守的な印象。上ブレにも期待したい。

提供:モーニングスター社

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