<相場の読み筋>6月14日

2021/6/14 7:45

 前週末11日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比13.36ドル高の3万4479.60ドル、ナスダック総合指数が同49.090ポイント高の1万4069.423ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2479万株、ナスダック市場が42億709万株だった。6月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)が86.4となり、市場予想平均の84.0を上回った。堅調な景気指標を受け買いが先行したものの、15-16日に開催されるFOMC(米連邦準備制度理事会)を控えることもあり、上値は重かった。NYダウ採用銘柄では、アメリカン・エキスプレス<AXP>やゴールドマン・サックス<GS>、マクドナルド<MCD>が値上がり率の上位に入っている。

 14日の東京株式は反発後、堅調な展開か。前週末の日経平均株価は、上値が重い展開だったが、欧米株式が上昇したことを受け、買い先行のスタートとなりそう。英コーンウォールで開催されていたG7(先進国7カ国)サミットでは、22年までに新型コロナウイルスの世界的流行を収束させるとしたほか、開発途上国へのインフラ整備支援、50年までに温室効果ガスゼロ目標を達成することなどが首脳宣言に盛り込まれた。同宣言を受け、インフラ整備や温室効果ガス削減に関連した銘柄へ、物色の矛先が向かう場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(前週末11日は109円43-44銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=132円台の後半(同133円31-35銭)とやや円高方向にある。

 前週末11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キーエンス<6861.T>、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>などが、同11日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同11日の大阪取引所清算値比120円高の2万9000円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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