<相場の読み筋>6月16日

2021/6/16 7:45

 15日の米国株式は、NYダウが前日比94.42ドル安の3万4299.33ドルと続落、ナスダック総合指数が同101.286ポイント安の1万4072.857ポイントと4日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億6516万株、ナスダック市場が45億2736万株だった。朝方発表された米5月小売売上高は、前月比1.3%減となり市場予想平均の同0.6%減よりも減少率が大きかった。消費減速が警戒され関連株は軟調な展開となったほか、16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果待ちのなか、利益確定売りが優勢だった。NYダウ採用銘柄では、JPモルガン<JPM>やセールスフォース・ドットコム<CRM>、ウォルト・ディズニー<DIS>などが、値下がり率の上位に入っている。

 16日の東京株式は反落後、もみ合いか。FOMCの結果待ちムードのなか、日経平均株価は、連日で200円を超える上昇をみせていた反動や、現地15日の米国株式が下落したこともあり、売り先行のスタートとなりそう。ただ、15日に足元で上値抵抗線として意識されていた75日移動平均線(15日時点で2万9116円)を完全に上抜けたことから、投資家心理の好転も見込まれ、下支えとして意識されそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の前半(15日は110円04-05銭)、ユーロ・円が1ユーロ=133円台の半ば(同133円62-66銭)で推移する。15日のADR(米国預託証券)は円換算値で、エーザイ<4523.T>、楽天グループ<4755.T>、ソニーG<6758.T>などが、15日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所清算値比90円安の2万9320円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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