米5月小売売上高、前月比1.3%減―3カ月ぶりに減少し、市場予想下回る

経済

2021/6/16 9:42

<チェックポイント>

●巣ごもり需要後退でホームセンターや家電などが減少―アパレル、外食などは増加

●自動車・同部品は前月比3.7%減―自動車用半導体供給不足による減産が影響

●コア小売売上高、前月比0.7%減―4月は0.4%減

 米商務省が14日発表した5月小売売上高(季節・営業日調整後)は、前月比1.3%減(85億ドル減)の6202億ドルと、4月の同0.9%増(改定前横ばい)から3カ月ぶりに減少に転じ、市場予想の0.8%減をも下回った。ただ、金額ベースでは新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的大流行)前の20年2月(5273億ドル)水準を12カ月連続で上回った。新型コロナの新規感染者数の減少傾向やワクチン接種の進展を反映し、経済・社会活動がほぼ全面的に再開されたものの、政府の景気刺激効果が薄れたことが前月比減少につながった。前年比は前年同月の数値が低かったため高めの数値が出る、いわゆるベース効果で28.1%増となったが、4月の同53.4%増(改定前は51.2%増)を下回った。

 市場では、前月比で減少したのは、新型コロナ感染拡大が小康状態となったことを受け、消費者の志向が巣ごもり需要から娯楽・旅行関連にシフトしたことや、3月の現金追加給付の効果が薄らいだためとみている。

 小売売上高は全13業種のうち、前月比で5業種が増加したが、それを上回る8業種が減少した。減少幅が最も大きかったのは、これまで巣ごもり需要の恩恵を受けてきたホームセンターなどの建築資材・園芸で5.9%減(4月は2.3%減)。次いで、どのカテゴリーにも入らない「その他小売」は5.0%減(同0.6%減)、電子機器・家電は3.4%減(同1.5%増)、百貨店やスーパーなどの量販店を含む一般小売販売は同3.3%減(同2.2%減)と、大きく落ち込んだ。このほか、家具は同2.1%減(同0.7%増)、スポーツ用品・趣味・楽曲・書籍は0.8%減(同2.3%減)、オンライン小売は0.8%減(同0.3%減)となった。

 増加幅が最も大きかったのはアパレルの3.0%増(4月は2.0%減)で、経済活動の高まりと営業再開の店舗が増えた効果が現れた。次いで外食(レストラン・バー)の1.8%増(同4.5%増)、ヘルス(薬局・美容)の1.8%増(同1.0%増)となった。

 月ごとに変動が大きい自動車・同部品は前月比3.7%減(4月は4.3%増)となったが、ガソリンスタンドは同0.7%増(同1.1%減)と増加に転じた。全体の小売売上高から月ごとに変動が激しいガソリンスタンドと自動車・同部品を除いた実質の小売売上高は同0.8%減(同0.1%増)となった。ガソリンスタンドだけを除いた小売売上高は同1.5%減(同1.1%増)。また、自動車・同部品だけを除いた小売売上高は同0.7%減(同横ばい)となり、市場予想の同0.5%増を下回った。4月は自動車が販売好調となり、全体を押し上げたが、5月は自動車用半導体の供給不足で減産に追い込まれたため、需要に追い付かず販売が減少し、全体を押し下げた。

 ガソリンスタンドと自動車・同部品に加え、建築資材や飲食レストランを除いた、いわゆる“コア小売売上高”(コントロール・グループ)は前月比0.7%減と、前月の同0.4%減(改定前は1.5%減)に続いて2カ月連続で減少した。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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