<相場の読み筋>6月17日

2021/6/17 7:45

 16日の米国株式は、NYダウが前日比265.66ドル安の3万4033.67ドルと3日続落、ナスダック総合指数が同33.173ポイント安の1万4039.684ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億6118万株、ナスダック市場が47億6987万株だった。注目されたFOMC(米連邦公開市場委員会)は、ゼロ金利と量的緩和政策の継続を決定した。ただ、FOMC参加者18人による政策金利予想では、13人が23年の利上げを見込み、前回3月の7人から大幅に増加。早期利上げへの警戒感が台頭し、売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、ダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>やウォルマート<WMT>、3M<MMM>などが、値下がり率の上位に入っている。

 17日の東京株式は反発後、しっかりした展開か。現地16日の米国株式は、早期利上げへの警戒感から下落したものの、日経平均株価はきのう3日ぶりに反落していた反動や、新型コロナワクチン接種拡大による景気回復への期待感が支えとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の半ば(16日は109円93-94銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=132円台の半ば(同133円37-41銭)と円高方向にある。対ドルでの円安が意識される場面も想定される。16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、日産自<7201.T>、HOYA<7741.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、16日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所清算値比80円高の2万9330円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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