<新興国eye>前週のロシアRTS、利益確定売りやFRBのタカ派シフトで5週ぶり反落=BRICs市況
2021/6/21 10:43
前週(14-18日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の18日終値が前日比1.06%安の1646.72、前週比でも11日終値比1.90%安となり、5週ぶりに反落した。
週明け14日の指数は7連騰して始まった。米ロ首脳会談を間近に控え、米ロ関係の改善期待感で欧州市場が堅調となったことや、ブレント原油先物が1バレル=73.7ドルに上昇したことが好感された。個別銘柄ではロシア最大のダイヤモンド鉱山会社アルロサが四半期決算で市況の改善で売上高が倍増したことを受けて急伸し、指数の上げを主導した。
15日は利益確定売り優勢となり、8営業日ぶりに反落した。
16日は反発。米ロ首脳会談への期待感や、原油価格が米国の週間石油統計の結果を受けて上昇したこと、さらには1-3月期GDP(国内総生産)が前年比0.7%減と、市場予想の同1.0%減に比べ、減少幅が小幅だったことで、景気回復が強いとの見方から買い優勢となった。
17日は反落し、週末18日も値を下げ、続落した。16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で23年に2回の利上げを予測するなどタカ派(インフレ重視の強硬派)スタンスにシフトしたことが嫌気され、日欧米株安となる中、ロシア株の売りも加速した。
今週(21-25日)のロシア市場は引き続き、新型コロナ感染やワクチン接種などの動向、世界経済の動向、対ロ制裁、ロシア国内の景気対策、原油価格、ルーブル相場、主要企業ニュース、反体制派指導者ナワリヌイ氏の動向などが焦点となる。このほか、原油価格に影響を与える22日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や23日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表予定は21日の5月小売売上高と5月失業率や23日の5月鉱工業生産など。指数は1600-1700ポイントの値動きが予想される。
<関連銘柄>
RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、WTI原油<1671.T>、
ガス<1689.T>、原油<1690.T>、野村原油<1699.T>、
iエネルギー<2024.T>
提供:モーニングスター社
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