<新興国eye>前週のブラジル株、国内外の金利先高観測受け続落=BRICs市況

新興国

2021/6/21 10:58

 前週(14-18日)のブラジル株式市場は18日のボベスパ指数が前日比0.27%高の12万8405.4、週間ベースでは11日終値比0.80%安となり、続落した。

 週明け14日の指数は反発して始まった。米テーパリング(量的金融緩和の段階的縮小)の後ズレ観測を背景に買い優勢となった。

 15日は反落し、17日まで3日続落した。

 週半ばは利益確定売りに押されたが、週後半はFRB(米連邦準備制度理事会)がタカ派に転じたとの受け止めが広がったほか、ブラジル中銀が市場予想通り、政策金利を4.25%に引き上げた(0.75ポイント利上げ)ことが売り材料となった。

 週末18日は反発した。上院で賛成多数で民営化が承認された国営電力大手エレトロブラスが約6%急伸し、指数の上げを主導した。

 今週(21-25日)の株式市場は、国内外の新型コロナ感染拡大やワクチン接種の動向に加え、米国の景気・インフレ・長期金利の動向、欧米と中国の緊張激化、欧米やアジアの市場動向、原油などの国際商品相場の動向などが注目される。主な経済指標の発表予定は24日の6月ジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)消費者信頼感指数や25日の5月経常収支と5月対内直接投資額(FDI)など。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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