<相場の読み筋>6月22日

2021/6/22 7:45

 21日の米国株式は、反発した。NYダウが前週末比586.89ドル高の3万3876.97ドル、ナスダック総合指数が同111.104ポイント高の1万4141.480ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億962万株、ナスダック市場が46億6829万株だった。前週末18日に大幅下落した反動で買い戻しの動きが先行。大きく調整していた景気敏感株や、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が続急伸した動きを受け、石油関連株などが物色され、NYダウは一時、610ドルを超える上げをみせる場面もあった。一方、米10年物国債の利回りが一時1.5%台に上昇(価格は下落)したものの、影響は限られた。NYダウ採用銘柄では全30銘柄が上昇し、メルク<MRK>やインテル<INTC>、アムジェン<AMGN>などが、値上がり率の上位に入っている。

 22日の東京株式は反発後、上値の重い展開か。日経平均株価はきのう21日に大幅に4日続落した反動や、現地21日の欧米株式が反発したことから、株価指数先物を中心に買い戻しの動きが先行するとみられる。ただ、買い一巡後は、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の前半(21日は110円02-04銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=131円台の半ば(同130円74-78銭)と円安方向に振れている。21日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、パナソニック<6752.T>、デンソー<6902.T>などが、21日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、21日の大阪取引所清算値比670円高の2万8690円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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