日経平均は811円高と5日ぶり大幅反発、米国株の急反発で買い優勢、全33業種が上昇=22日前場

 22日前場の日経平均株価は前日比811円35銭高の2万8822円28銭と5営業日ぶりに大幅反発し、高値引け。朝方は、買い優勢で始まった。21日の米国株式の急反発や、きのう日経平均が大幅に4営業日続落(合計1430円37銭安)した反動もあり、いったん2万8700円台に値を上げた。その後戻り売りに伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く前引けにかけて上げ幅拡大の流れとなった。

 東証1部の出来高は5億4609万株、売買代金は1兆2912億円。騰落銘柄数は値上がり2114銘柄、値下がり49銘柄、変わらず29銘柄。

 市場からは「米国株がきちっりと戻し、日本株もとりあえず値戻しが進んでいる。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言については、事前公開された草稿で『インフレ加速は一時的要因』との従来通りの見方を示しており、無難に通過する可能性がある。ただし、一度大きく振れた相場であり、不安定さが続くことも予想される」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値上がり。業種別では、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、明治海<9115.T>などの海運株が上昇。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も堅調。住友倉<9303.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸関連株や、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も高く、大和ハウス<1925.T>、積水ハウス<1928.T>などの建設株も値を上げた。ヤマトHD<9064.T>、京急<9006.T>などの陸運株や、住友商<8053.T>、三井物産<8031.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も買われ、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も物色された。

 個別では、ウェルネット<2428.T>、マーキュリア<7190.T>、ips<4390.T>、マイネット<3928.T>、Jリース<7187.T>などの上げが目立った。半面、エムアップH<3661.T>、ビーロット<3452.T>、NCHD<6236.T>、マルマエ<6264.T>、MSOL<7033.T>などの下げが目立った。

提供:モーニングスター社

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