明日の日本株の読み筋=不安定な展開か、FRB議長の議会証言後の米株動向に注目も先行き不透明

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株式

2021/6/22 17:01

 あす23日の東京株式市場は、不安定な展開か。米利上げ前倒し観測への警戒感はいったん後退したが、日本時間23日未明に予定されるパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言を受け、米国株式がどう反応するかが注目される。市場では、「事前公開された草稿で『インフレ加速は一時的要因』との従来通りの見方を示しており、無難に通過する可能性がある」(中堅証券)との声が聞かれる。もっとも、米金融政策の先行きは不透明であり、何らかのきっかけで指数が再び揺れるケースも否定できない。

 22日の日経平均株価は5営業日ぶりに大幅反発し、2万8884円(前日比873円高)引け。朝方は、21日の米国株式の急反発や、きのう日経平均が大幅に4営業日続落した反動もあり、買い優勢で始まった。戻り売りに伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く上げ幅を拡大。時間外取引の米ダウ先物高や円安・ドル高も支えとして意識され、後場中盤には上げ幅が一時880円を超え、その後も高値圏で推移した。チャート上では、日足一目均衡表の「雲」上限(2万8935円)を突破し、直近のマド(18日安値2万8957円-週明け21日高値2万8506円)埋めに動くかが注視されるが、上値では戻り売りへの警戒感もくすぶっている。

提供:モーニングスター社

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