<相場の読み筋>6月23日

2021/6/23 7:45

 22日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比68.61ドル高の3万3945.58ドル、ナスダック総合指数が同111.788ポイント高の1万4253.268ポイントで取引を終了。ナスダック総合指数は、14日に付けた終値ベースの史上最高値(1万4174.143ポイント)を更新した。出来高概算は、NY市場が9億1972万株、ナスダック市場が43億5481万株だった。注目されたパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言では、新たに材料視されるような発言がみられず、早期利上げへの警戒感が後退。米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)し、相対的な割高感が薄れ、ハイテク株が物色された。ナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、マイクロソフト<MSFT>などが堅調で、同指数の上昇を支えた。

 23日の東京株式は、もみ合いとなりそう。日経平均株価はきのう22日に大幅反発した地合いから、買い先行スタートが期待される。ただ、目先的な買い戻しの動きは一巡したとみられるなか、手がかり材料に乏しいことから、停滞商状となる場面も想定される。消去法的に、値動きの軽い中小型株に物色の矛先が向かいそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の半ば(22日は110円48-50銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=132円台の前半(同131円49-53銭)とやや円安方向にある。22日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、アドバンテスト<6857.T>、富士通<6702.T>、デンソー<6902.T>などが、22日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、22日の大阪取引所清算値比45円高の2万8795円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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