日経平均は76円高と5日ぶり反発、引けにかけ膠着、米雇用統計を控え様子見=2日後場

 2日後場の日経平均株価は前日比76円24銭高の2万8783円28銭と5日ぶり反発。朝方は、1日の米国株高や円安・ドル高を支えに強含んで始まった。直後に小安くなる場面もあったが、買い気は根強く盛り返し、一時2万8849円32銭(前日比142円28銭高)まで値を上げた。一巡後は戻り売りに伸び悩み商状となり、大引けにかけては2万8700円台後半でこう着した。新規の手がり材料に乏しいなか、今晩(日本時間)に米6月雇用統計の発表を控え、様子見気分が強まった。

 東証1部の出来高は9億455万株、売買代金は2兆733億円。騰落銘柄数は値上がり1773銘柄、値下がり346銘柄、変わらず73銘柄。

 市場からは「短期筋の買い戻しが入ったようで、踏ん張ってはいるが、基本的には米雇用統計待ちだ。ただ、東京では新型コロナウイルス感染者が再拡大し、オリンピック開催が懸念されており、上値の重しとなっている」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株が堅調。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も高い。日産自<7201.T>、マツダ<7261.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株や、大林組<1802.T>、清水建設<1803.T>などの建設株も買われた。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も引き締まった。SOMPOH<8630.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株や、三菱商<8058.T>、住友商<8053.T>などの卸売株も値を上げた。

 半面、ファーストリテ<9983.T>、すかいらーくHD<3197.T>などの小売株がさえず、第一三共<4568.T>、大塚HD<4578.T>などの医薬品株も安い。

 個別では、インプレス<9479.T>、三愛石<8097.T>、フィールズ<2767.T>、ペッパー<3053.T>、APHD<3175.T>などの上げが目立った。半面、クスリアオキ<3549.T>、NCHD<6236.T>、大有機化<4187.T>、JTEC<3446.T>、アドバネクス<5998.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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