<相場の読み筋>7月7日

2021/7/7 7:45

 6日の米国株式は、NYダウが前週末比208.98ドル安の3万4577.37ドルと5日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同24.315ポイント高の1万4663.640ポイントと3日続伸して取引を終了。ナスダック総合指数は連日で終値ベースの史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が10億362万株、ナスダック市場が44億9020万株だった。米6月のISM(サプライマネジメント協会)非製造業景気指数は60.1となり、市場予想平均の63.5を下回った。サービス業の業績回復動向が懸念されたほか、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が続急落したこともあり、利益確定売りが優勢だった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やアップル<AAPL>、ネットフィリックス<NFLX>などが買われ、同指数の上昇を支えた。

 7日の東京株式は反落後も、軟調な展開か。手がかり材料難から足元で上値の重い動きが続くことから、売り優勢のスタートとなりそう。首都圏で新型コロナウイルス感染者数が再拡大傾向を示すなか、政府はあす8日にも1都3県に発出している「まん延防止等重点措置」を1カ月程度延長する方針とされ、景気回復の遅れを懸念して、買い手控えにつながる可能性もある。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の半ば(6日は110円77-78銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の後半(同131円51-55銭)と円高に振れている。6日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、ホンダ<7267.T>、JAL<9201.T>などが、6日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、6日の大阪取引所清算値比225円安の2万8385円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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