<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油安や軟調な海外市場受け、続落=BRICs市況

新興国

2021/7/12 13:43

 前週(5-9日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の9日終値が前日比0.45%高の1635.04、前週比では2日終値比1.49%安となり、続落した。

 週明け5日の指数は4営業日続伸して始まった。欧州市場が上昇したことや、OPEC(石油輸出国機構)プラス会合で7月以降も減産合意が維持されるとの観測でブレント原油先物価格が1バレル=76.9ドルに上昇したことが好感された。

 6日は反落し、8日まで3営業日続落した。原油先物価格の下落や、海外市場が世界的なデルタ株変異ウイルスの感染拡大を受け、軟調となったことで、ロシア市場でも売りが優勢となった。

 週末9日は反発した。連日、値を下げていた原油先物価格が米国の週間石油統計で原油在庫が減少したことを受け、約2%上昇し、心理的な下値支持線の75ドルを超えたこと、ルーブル高となったことを受け、買い戻しが活発化した。また、ロシア最大のダイヤモンド鉱山会社アルロサが販売好調を受けて急伸したことも、指数の押し上げにつながった。

 今週(12-16日)のロシア市場は引き続き、デルタ型変異ウイルス感染の動向や世界経済の動向、対ロ制裁、ロシア国内の景気対策、原油価格、ルーブル相場、主要企業ニュース、反体制派指導者ナワリヌイ氏の動向などが焦点となる。このほか、原油価格に影響を与える13日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や14日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表予定は12日の5月貿易収支など。

<関連銘柄>

 RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、WTI原油<1671.T>、

 ガス<1689.T>、原油<1690.T>、野村原油<1699.T>、

 iエネルギー<2024.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ