6月工作機械受注は2年半ぶり高水準、内外需好調で前年比96%増
2021/7/12 16:03
日本工作機械工業会(日工会)が12日に発表した6月の工作機械受注(速報値)は、前年同月比96.6%増の1321億円となった。2018年12月(1355億円)以来2年半ぶりの規模。外需が同約2倍の874億円に拡大したほか、内需も1年9カ月ぶりの高水準に当たる447億円(同91.5%増)に伸びた。
工作機械の受注は中国市場でいち早く回復し、足元では北米や欧州でも設備投資の活性化が目立つ。また、国内でもコロナ禍で中断していた自動車関連などの案件が動き始めており、「実需が相当強い」(大手工作機械メーカー)。一部では先行的な発注も受注を押し上げているもようだが、株式市場で根強かった急速なピークアウトの懸念は後退しつつある。
1-6月の工作機械受注は前年同期比71.2%増の7021億円となった。月平均は1170億円。日工会では年間受注を年初に1兆2000億円(月平均1000億円)と見通したが、実勢はこれを大きく上回るペースで推移している。
提供:モーニングスター社
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