明日の日本株の読み筋=もみ合い商状か、国内材料乏しく主要企業の決算待ち

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株式

2021/7/14 16:42

 あす15日の東京株式市場で、主要株価指数はもみ合い商状か。日本時間15日未明にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言が予定され、その発言内容に注目が集まるが、これまでの姿勢と大きな変化はないとみられ、相場への影響は限定的とみられる。

 一方、国内発の手掛かり材料に乏しい上、今月下旬から主要企業の4-6月期決算発表が本格化するスケジュールをにらみ、決算待ちの状態が続き、様子見気分に傾きやすい。また、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感も消えておらず、積極買いは期待しづらい。

 14日の日経平均株価は3日ぶりに反落し、2万8608円(前日比109円安)引け。朝方は、13日の米国株式市場で主要3指数が下落した流れを受け、売りが先行した。きのうの連日上昇で利益確定売りも出やすく、下げ幅は一時230円を超えた。一巡後は、押し目買いや買い戻しに下げ幅を縮小したが、その後は総じて上値が重くなった。時間外取引の米ダウ先物が安く、アジア株安も重しとして意識された。パウエルFRB議長の議会証言を控え、様子見気分に傾いた面もある。市場では、「下がれば押し目買いが入るが、戻れば売られる」(銀行系証券)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

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