<相場の読み筋>7月19日

2021/7/19 7:28

 前週末16日の米国株式は、NYダウが前日比299.17ドル安の3万4687.85ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同115.896ポイント安の1万4427.237ポイントと4日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億6100万株、ナスダック市場が44億180万株だった。朝方発表された米6月小売売上高は前月比0.6%増となり、市場予想平均の同0.4%減よりも良好だった。堅調な消費動向を受け上昇する場面もあった。ただ、新型コロナのデルタ株の感染拡大を受け、ロサンゼルスでは、ワクチン接種の有無に関係なく、屋内でのマスク着用を17日から再度義務付けると発表。感染拡大による景気への悪影響が警戒され、利益確定売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、ダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>やシェブロン<CVX>、ウォルト・ディズニー<DIS>が値下がり率の上位に入っている。

 19日の東京株式は、軟調な展開か。前週末の弱い動きが継続するとみられるほか、前週末に欧米株式が下げていることもあり、売り先行スタートとなりそう。4-6月期決算発表の本格化を控え手がかり材料が乏しいなか、東京都で1日あたりの新型コロナウイルスの新規感染者数が、18日まで5日連続で1000人を超えている。感染収束への先行き不透明感も重しとなるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の前半(前週末16日は110円16-17銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の後半(同130円00-04銭)と小動き。前週末16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などが、同16日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同16日の大阪取引所清算値比140円安の2万7790円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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