日経平均は350円安と大幅に4日続落、1年ぶり200日線割れ、値下がり銘柄数1900超=19日後場

 19日後場の日経平均株価は前週末比350円34銭安の2万7652円74銭と大幅に4営業日続落。20年7月31日以来ほぼ1年ぶりに200日移動平均線を割り込んだ。朝方は、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感とともに前週末の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。いったん下げ幅を縮小したが、買いは続かず、再び軟化。時間外取引での米株価指数先物安も重しとなり、前場終盤には2万7493円63銭(前週末比509円45銭安)まで下落した。一巡後は再度下げ渋ったが、戻りは限定され、大引けにかけて2万7600円台半ば近辺で推移した。

 東証1部の出来高は9億5163万株、売買代金は2兆666億円。騰落銘柄数は値上がり217銘柄、値下がり1912銘柄、変わらず63銘柄。

 市場からは「日経平均は小幅ながら200日線を下回った。一段安懸念と押し目買い期待と意見が分かれるところだが、正念場の色合いが濃い。ただ、戻るにしても高値は切り下がっている」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、ファナック<6954.T>、東エレク<8035.T>、TDK<6762.T>などの電機株も安い。フジクラ<5803.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、東海カーボン<5301.T>、板硝子<5202.T>などのガラス土石株も軟調。SUMCO<3436.T>、三益半導<8155.T>などの金属製品株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も値を下げた。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も売られた。

 半面、中外薬<4519.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株が堅調。

 個別では、ネットマーケ<6175.T>、岩井コスモ<8707.T>、寿スピリッツ<2222.T>、サーバーW<4434.T>、ひらまつ<2764.T>などの下げが目立った。半面、ファーマF<2929.T>がストップ高となり、JVCケンウッド<6632.T>、ERIHD<6083.T>、リズム<7769.T>、イーレックス<9517.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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