日経平均は264円安と大幅に5日続落、6カ月半ぶり安値水準、下げ幅縮小後に再度軟化=20日後場

 20日後場の日経平均株価は前日比264円58銭安の2万7388円16銭と大幅に5営業日続落。1月6日(終値2万7055円94銭)以来ほぼ6カ月半ぶりの安値水準となる。朝方は、売り優勢で始まった。世界的な新型コロナウイルス変異株(デルタ株)の感染拡大への警戒感を背景に19日の欧米株式が下落した流れを受け、一時2万7330円15銭(前日比322円59銭安)まで下落した。一巡後は、時間外取引の米株価指数先物の上昇もあって、下げ幅縮小の流れとなり、前引けに2万7564円52銭(同88円22銭安)まで引き戻した。ただ、買いは続かず、後場入り後は再度軟化し、大引けにかけて上値の重い展開となった。

 東証1部の出来高は10億8646万株、売買代金は2兆3941億円。騰落銘柄数は値上がり441銘柄、値下がり1656銘柄、変わらず95銘柄。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も軟調。住友鉱<5713.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株や、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も安い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株もさえない。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も売られた。任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株も値を下げた。

 半面、ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株が堅調。明治HD<2269.T>、ニチレイ<2871.T>などの食料品株も高い。

 個別では、JVCケンウッド<6632.T>、エフオン<9514.T>、GDO<3319.T>、三桜工<6584.T>、クリレスHD<3387.T>などの下げが目立った。半面、キヤノン<7751.T>、アジア投資<8518.T>、JTEC<3446.T>、ワッツ<2735.T>、メディアドゥ<3678.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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