日経平均は159円高と6日ぶり反発、買い一巡後は上げ幅縮小、4連休を前に持ち高調整売り=21日後場

 21日後場の日経平均株価は前日比159円84銭高の2万7548円00銭と6営業日ぶりに反発。朝方は、20日の欧米株高や、前日に5営業日続落(合計1330円08銭安)した反動から、買いが先行した。時間外取引の米株価指数先物高も支えとなり、前場前半には一時2万7882円43銭(前日比494円27銭高)まで上昇した。一巡後は、上げ幅を縮小した。4連休を控え、持ち高調整売りに伸び悩み、後場中盤には2万7438円07銭(同49円91銭高)まで押し戻された。その後は持ち直したが、戻りは限定された。

 東証1部の出来高は9億3725万株、売買代金は2兆1486億円。騰落銘柄数は値上がり1748銘柄、値下がり352銘柄、変わらず91銘柄。

 市場からは「4連休前で買いポジションを落とす動きもあり、朝高後は上値が重い。決算では個別で上昇するケースがあっても指数全体を持ち上げるほどのものは期待できない。オリンピック開催中に感染者数がどの程度拡大するかも気掛かりだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、スズキ<7269.T>などの輸送用機器株が堅調。住友電工<5802.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、LIXIL<5938.T>、ニッパツ<5991.T>などの金属製品株も高い。住友化<4005.T>、三菱ケミHD<4188.T>などの化学株や、日水<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株も値を上げた。リクルートH<6098.T>、電通グループ<4324.T>などのサービス株や、日電硝子<5214.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株も引き締まった。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も買われた。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株がさえない。協和キリン<4151.T>、エーザイ<4523.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も売られた。北海電<9509.T>、東北電力<9506.T>などの電気ガス株も安い。

 個別では、巴川紙<3878.T>がストップ高となり、エフオン<9514.T>、名村造<7014.T>、インプレス<9479.T>、ピックルス<2925.T>などの上げも目立った。半面、タマホーム<1419.T>、エスクロAJ<6093.T>、第一パン<2215.T>、アルインコ<5933.T>、ゲオHD<2681.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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