来週の日本株の読み筋=海外市場の動向次第、新型コロナ感染拡大への警戒根強いも企業業績には期待
来週(26-30日)の東京株式市場は、海外市場の動向次第と言えそうだ。今週は、東京五輪の変則連休前に当たり3営業日の取引となったが、日経平均株価は19日に防衛ラインの200日移動平均線を割り込み、20日には高値もみあいゾーンの下限(5月13日安値2万7385円)を下回る1月以来の低水準に降下した。200日線と同時にこのラインを割ってきたことで、テクニカルの面からは苦しい状況になった。前日の米国株が大きく反発した21日も上げ幅を縮小するなど力ない動きだ。新型コロナウイルスの変異株(デルタ株)の世界的な感染拡大への警戒感は根強く、不透明感が尾を引く。
一方、企業業績に焦点を移すと、各社の収益は期待通りに拡大している。半導体をめぐっては、前週の台湾TSMCに続き、オランダのASMLホールディングスが強気の7-9月見通しを21日に打ち出した。国内では電子部品大手の日本電産<6594.T>が21日引け後に22年3月期第1四半期(21年4-6月)業績を開示し、連結営業利益は市場予想を上回る446億円(前年同期比60%増)となった。来週からは決算発表のラッシュを迎え、強気の要素が増す可能性もある。ただし、世界相対の割り負け修正には、海外マーケットの安定が欠かせないとみられ、その動向が相場を左右することになりそうだ。
21日の日経平均株価は6営業日ぶりに反発し、2万7548円(前日比159円高)引け。朝方は、20日の欧米株高や、前日に5営業日続落した反動から、買いが先行した。時間外取引の米株価指数先物高も支えとなり、上げ幅は一時500円近くに達した。ただ、4連休を控え、持ち高調整売りも出やすく、一時49円高と大きく伸び悩む場面もあった。チャート上では、終値で200日に届かず、このラインが新たな上値抵抗線として作用するかどうかがポイントになる。
提供:モーニングスター社
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