日経平均は383円高と大幅続伸、米株の最高値更新を受け買い先行、一時2万8000円回復=26日前場

 26日前場の日経平均株価は前営業日比383円78銭高の2万7931円78銭と大幅続伸。朝方は、買い優勢で始まった。米企業の好決算を背景に前週末23日の米国株式市場で主要3指数が最高値を更新した流れを受け、一時2万8036円47銭(前営業日比488円47銭高)まで上伸した。一巡後は、時間外取引での米ダウ先物安もあって2万7868円37銭(同320円37銭高)まで伸び悩む場面もあった。ただ、売り進む動きにはつながらず、その後は底堅く推移した。

 東証1部の出来高は5億863万株、売買代金は1兆1917億円。騰落銘柄数は値上がり1887銘柄、値下がり235銘柄、変わらず68銘柄。

 市場からは「日経平均2万8000円乗せ後は、利益確定売りが出てきた。週後半から本格化する主要企業の決算待ちで、(日本時間29日未明の)FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を見極めたいとの空気もあり、買い戻し一巡後は上値が重い」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東製鉄<5423.T>、JFE<5411.T>、日本製鉄<5401.T>などの鉄鋼株が上昇。東レ<3402.T>、デサント<8114.T>などの繊維製品株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの石油石炭製品株も堅調。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も高い。ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株や、住友鉱<5713.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株も買われた。ダイキン<6367.T>、日立造<7004.T>などの機械株や、三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も値を上げた。

 半面、東電力HD<9501.T>、中国電力<9504.T>、北陸電力<9505.T>などの電気ガス株が安い。

 個別では、モリト<9837.T>、セレス<3696.T>、テスHD<5074.T>、愛三工<7283.T>、東京機<6335.T>などの上げが目立った。半面、レッグス<4286.T>、ショーエイ<9385.T>、OBC<4733.T>、キヤノ電子<7739.T>、エイトレッド<3969.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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