明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、米中株動向を注視

国内市況

株式

2021/7/26 16:25

 あす27日の東京株式市場は、上値の重い展開か。前週末23日の米国株が最高値を更新する一方、週明け26日の中国・上海総合指数や香港ハンセン指数株は中国当局による規制強化懸念で大きく下落した。日本株に影響を与える要因となっており、米中株動向が注視される。同日の日経平均株価は朝方に心理的なフシ目となる2万8000円を回復したが、その後は上げ幅を縮小し、改めて上値の重さが意識されており、支援材料がないと買い進みにくい。ちなみに、今週は週後半から国内主要企業の決算発表が本格化するほか、現地27-28日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、見極めたいとの空気もあり、手控え気分に傾きやすい面がある。

 26日の日経平均株価は大幅続伸し、2万7833円(前営業日比285円高)引け。米企業の好決算を背景に前週末の米国株式市場で主要3指数が最高値を更新した流れを受け、買い優勢で始まり、上げ幅は一時480円を超えた。一巡後は、時間外取引での米ダウ先物や、上海株・香港株などのアジア株の下げが重しとなり、後場終盤にかけて伸び悩んだ。市場では、「決算発表を控えて全体的には動きづらく、当面は業績にらみで個別株主体の動きなろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ