日精線が急騰、22年3月期第2四半期と通期の業績予想を上方修正し買い人気

株式

2021/7/27 10:28

 日本精線(日精線)<5659.T>が急騰。一時395円高の5150円を付け、6月17日の年初来高値4815円を大きく更新した。26日引け後、22年3月期第2四半期(21年4-9月)と通期の連結業績予想を上方修正および配当の増額計画を示し、買い人気を集めた。

 第2四半期業績予想で、売上高を200億円から215億円(前年同期比39.7%増)に、営業利益を19億円から23億5000万円(同2.6倍)に引き上げた。通期予想では、売上高を390億円から420億円(前期比23.1%増)に、営業利益を35億円から42億円(同76.5%増)に増額した。車載用半導体不足による自動車減産や過剰発注による流通在庫調整などのリスクシナリオを想定し、ステンレス鋼線の販売数量についてはコロナ禍以前の水準まで回復する前提で予想していたが、主な需要先である自動車関連およびび建材用途の販売数量をはじめ幅広いアイテムの製品の販売が好調に推移していることを織り込んだ。

 配当予想は、中間期が従来予想の80円から100円(前期実績40円)、期末が同80円から100円(同70円)に増額。年間配当は200円(同110円)となる見込み。

 22年3月期第1四半期(21年4-6月)の連結決算は、売上高が106億4100万円(前年同期比29.8%増)、営業利益が12億3900万円(同2.2倍)だった。

 午前10時27分時点の株価は、前日比285円高の5040円。

提供:モーニングスター社

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