日経平均は136円高と3日続伸、2万8000円乗せ後は上値重い=27日後場

 27日後場の日経平均株価は前日比136円93銭高の2万7970円22銭と3営業日続伸。朝方は、米企業決算への期待感を背景に26日の米国株式が連日で最高値を更新した流れを受け、買いが先行した。いったん上げ幅を縮めたが、買い気は根強く盛り返し、一時2万8036円23銭(前日比202円94銭高)まで上昇した。その後、前引けにかけて再び伸び悩んだが、後場入り後は持ち直し、2万8000円に値を戻す場面もあった。ただ、買いは続かず、利益確定売りに抑えられ、終盤に向けて上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は9億3897万株、売買代金は1兆9971億円。騰落銘柄数は値上がり1571銘柄、値下がり536銘柄、変わらず84銘柄。

 市場からは「日経平均は2万8000円をすんなり超えられず、誰かが邪魔をしているようだ。外国人売りかもしれない。ただ、国内主要企業や米ハイテク大手の決算に加え、FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えており、やりにくい面はある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株が上昇。住友鉱<5713.T>、フジクラ<5803.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株も高い。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も引き締まった。JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も堅調。三井不<8801.T>、東建物<8804.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株も値を上げた。第一生命HD<8750.T>、MS&AD<8725.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>などの銀行株も買われた。

 半面、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が軟調。大日住薬<4506.T>、エーザイ<4523.T>、協和キリン<4151.T>などの医薬品株も売られ、HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>などの精密株も安い。

 個別では、ピーシーエー<9629.T>がストップ高となり、共立印刷<7838.T>、日精線<5659.T>、CAP<3965.T>、関西スーパー<9919.T>などの上げも目立った。半面、インソース<6200.T>、KIMOTO<7908.T>、JSB<3480.T>、DLE<3686.T>、楽天グループ<4755.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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