明日の日本株の読み筋=決算本格化で個別株物色強まるも外部環境はなお不透明

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株式

2021/7/28 16:34

 あす29日の東京株式市場は、21年4-6月期の企業決算が本格化し、個別株物色の色彩が強ってくるとみられる。ただ、「余程のサプライズがないと相場の好転は期待しにくい」(準大手証券)との声も聞かれ、銘柄の選別物色が進みそうだ。

 もっとも、外部環境はなお不透明であり、全体相場が不安定化する可能性もある。日本時間29日未明に発表されるFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を受けた米国株動向が注目されるが、一方で中国当局によるネット企業などへの規制強化が懸念される中国株の動きも引き続き注視する必要がある。国内では東京都を中心に新型コロナウイルスの感染が再拡大し、景気の先行きを警戒する見方は根強く、積極買いは期待しにくい。

 28日の日経平均株価は4営業日ぶりに大幅反落し、2万7581円(前日比388円安)引け。朝方は、27日の欧米株安を受け、売りが先行した。新型コロナウイルスの感染再拡大なども懸念された。前場中盤にかけて下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、再び軟化した。中国・上海総合指数が続落し、時間外取引での米株価指数先物安も重しとなり、後場終盤には下げ幅が一時500円を超えた。売り一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。チャート上では、再び200日移動平均線を下回り、調整が尾を引いている。

提供:モーニングスター社

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