<相場の読み筋>7月29日

2021/7/29 7:45

 28日の米国株式は、NYダウが前日比127.59ドル安の3万4930.93ドルと続落、ナスダック総合指数は同102.008ポイント高の1万4762.584ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億7555万株、ナスダック市場が40億7100万株だった。

 FOMC(米連邦公開市場委員会)は28日、ゼロ金利政策と量的緩和策の継続を発表。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、量的緩和策の縮小について「今後複数の会合で進ちょくを確認する」とした。27日の通常取引終了後にアップル<AAPL>が4-6月期の決算を発表。7-9月期が減速する見通しを示し下落したほか、新型コロナウイルスのデルタ型感染拡大懸念も重しとなった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドットコム<AMZN>やフェイスブック<FB>、エヌビディア<NVDA>などが堅調で、同指数の上昇を支えた。

 29日の東京株式は反発後、上値の重い展開か。きのう28日に大幅反落した反動から、買い戻しの動きが先行しそう。ただ、買い手がかり難が続く中、東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数が3177人となり、連日で過去最高を更新。感染拡大による経済回復の遅れが懸念され、手控えムードが広がる場面も想定される。4-6月期決算の発表が本格化するなか、好業績が期待される銘柄への個別物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(28日は109円97-98銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の前半(同129円82-86銭)とやや円安方向にある。

 28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニーG<6758.T>、アドバンテス<6857.T>、日産自<7201.T>などが、28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比260円高の2万7790円だった。

(写真:123RF)

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