東京五輪関連、ゼットとヨネックスに明暗―野球は逆転サヨナラもバドミントン波乱

株式

2021/7/29 9:20

 東京五輪関連銘柄のゼット<8135.T>とヨネックス<7906.T>が、競技結果を受けて対照的な値動きを見せている。28日に初戦が行われた野球は日本が劇的なサヨナラ勝利を飾ったが、バドミントンでは優勝候補筆頭の桃田賢人選手が予選で敗退する波乱が起きた。

 バットなど野球用品を手掛けるゼットはこの日、前日比7.5%高の343円まで買われた。日本代表の初戦ドミニカ戦は、最終盤まで劣勢が続いたものの9回裏に3点をもぎ取り逆転した。ゼットにとっては、前日の取引時間終了後にドラマが待っていた格好だ。

 一方、バドミントンでは男子シングルス世界王者の桃田選手が、1次リーグの第2戦で格下選手に敗北を喫した。金メダル獲得の期待が大きかっただけに、ラケットなどを手掛けるヨネックスにはこの番狂わせが「ネガティブサプライズ」。29日は6.9%安の724円まで売られている。

 このほか、卓球の女子シングルスで準決勝に進出した伊藤美誠選手や、野球のドミニカ戦で土壇場の9回裏に同点スクイズを成功させた甲斐拓也選手(福岡ソフトバンクホークス)の関連銘柄のコラントッテ<7792.T>にも買いが先行している。

 また、ボクシングでは女子フェザー級の入江聖奈選手の銅メダル以上が確定した。いまのところ反応薄だが、この競技の関連株としてはニンテンドースイッチ向けゲーム「フィットボクシング2」が好調なイマジニア<4644.T>や、健康美容機器のMTG<7806.T>が挙げられる。

提供:モーニングスター社

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