<新興国eye>カンボジア証券取引所の中小企業向け市場に初IPO

新興国

2021/7/30 14:05

 カンボジア証券取引所(CSX)の中小企業向け市場「成長市場(Growth Board)」に初の上場となるDBDエンジニアリング社(DBD Engineering Plc.)のIPO手続の一環であるロードショーが7月19日に実施されました。「成長市場」は、中小企業振興のために、カンボジア証券取引場が開設した市場で、メイン市場よりも緩和された条件で上場することが可能です。今回の主幹事は、SBIロイヤル証券となります。

 DBDエンジニアリング社は、カンボジアで20年以上の事業実績を有し、機械・電気・配管・建設等の工事の有力企業の1つです。イオンモール、チップモンモール、カルメット病院などの建設工事に参加した実績があるとしています。2020年の売上は、1352万ドル(約14億7000万円)で、社員数は約700名とのことです。

 IPO株式数は500万株で、IPO価格は2380リエル(約65円)、調達額は384.5万ドル(約4億2000万円)となっています。配当利回りについては、当初3年間は5.5%を保証するとしています。公募期間は7月28日から8月18日で、上場予定日は8月30日です。

 2020年中盤以降、カンボジア証券市場は新型コロナの影響もあって沈滞した状況が続きましたが、市場参加者はACLEDA銀行の上場もあって、増加しているものと見られます。新規上場により上場企業数が増加していくことは、市場の活性化にも効果があるものと期待されます。

【筆者:鈴木博】

1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。82年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。2007年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin-Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

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提供:モーニングスター社

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