<相場の読み筋>8月2日

2021/8/2 7:45

 前週末7月30日の米国株式は、NYダウが前日比149.06ドル安の3万4935.47ドルと反落、ナスダック総合指数が同105.586ポイント安の1万4672.678ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億6820万株、ナスダック市場が34億4892万株だった。前日の通常取引終了後に、アマゾン・ドット・コム<AMZN>が21年4-6月の決算を発表。売上高が市場予想平均に届かず嫌気された。経済活動の正常化が進むなか、他のEC企業にも売りが波及する格好となった。また、月末のポジション調整売りも重しだった。NYダウ採用銘柄では、キャタピラー<CAT>やボーイング<BA>、ウォルトディズニー<DIS>などが、値下がり率の上位に入っている。

 8月2日の東京株式は、軟調な展開か。前週末7月30日の弱い動きに加え、新型コロナウイルスの新規感染者数の高止まりで、積極的な売買は限られそう。きょう2日からは、東京、沖縄に加え、神奈川、埼玉、千葉、大阪の4府県にも緊急事態宣言が発出され、景気回復の後ズレを警戒し、模様眺めムードも広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(7月30日は109円52-54銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=130円近辺(同130円28-32銭)とやや円高方向にある。前週末7月30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、パナソニック<6752.T>、アドバンテス<6857.T>、日産自<7201.T>などが、同30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日の大阪取引所清算値比100円高の2万7450円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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