<相場の読み筋>8月3日

2021/8/3 7:45

 2日の米国株式は、NYダウが前週末比97.31ドル安の3万4838.16ドルと続落、ナスダック総合指数は同8.391ポイント高の1万4681.069ポイントと小反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億3523万株、ナスダック市場が36億1239万株だった。朝方は欧州株の上昇を受け買いが先行したものの、7月の米ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数が59.5となり、市場予想平均の60.9を下回ったことが嫌気された。また、新型コロナの再拡大懸念も重しとなり、景気敏感株を中心に売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、ビザ<V>やダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>、マクドナルド<MCD>などが、値下がり率の上位に入っている。

 3日の東京株式は反落後も、軟調な展開か。きのう2日に急反発した反動や、現地2日の米国株式市場で、NYダウが続落しナスダック総合指数は小反発に留まるなど、さえない動きとなったこともあり、戻り待ちの売りが優勢となりそう。消去法的に好決算銘柄や業績予想を上方修正した銘柄への個別株物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の前半(2日は109円66-68銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の後半(同130円29-33銭)と円高方向に振れていることも、重しとなろう。2日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、ソニーG<6758.T>、ファナック<6954.T>などが、2日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日の大阪取引所清算値比240円安の2万7500円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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