日経平均は221円安と大幅反落、NYダウ安で売り先行、香港・上海株安も重し=3日前場

 3日前場の日経平均株価は前日比221円76銭安の2万7559円26銭と大幅反落。朝方は、米経済指標が市場予想を下回り、2日のNYダウが下落した流れを受け、売りが先行した。いったん下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。株価指数先物売りを交えて下げ幅を広げ、前場終盤に2万7492円40銭(前日比288円62銭安)まで下落した。朝高の香港ハンセン指数が下げに転じ、中国・上海総合指数の軟調推移も重しとして意識された。その後は下げ渋ったが、戻りは鈍かった。

 東証1部の出来高は4億6407万株、売買代金は1兆224億円。騰落銘柄数は値上がり550銘柄、値下がり1525銘柄、変わらず111銘柄。

 市場からは「きのう勢いで上げた反動だが、香港ハンセン指数などが安く、円高歩調も重しとなった。米景気の伸び率が鈍化し、日本企業も4-6月期業績をピークに伸び率鈍化に向かうとみられ、指数下方リスクがある」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が軟調。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株も値を下げた。任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株もさえない。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株や、JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も売られた。

 半面、商船三井<9104.T>などの海運株が高く、HOYA<7741.T>などの精密株も堅調。特殊陶<5334.T>、AGC<5201.T>などのガラス土石株も買われ、三和HD<5929.T>、ニッパツ<5991.T>などの金属製品株も引き締まった。

 個別では、EduLab<4427.T>がストップ安ウリ気配となり、GMB<7214.T>、コーエーテクモ<3635.T>、ネクソン<3659.T>、システムソフ<7527.T>などの下げが目立った。半面、GCA<2174.T>(監理)、ティラド<7236.T>がストップ高カイ気配となり、Eガディアン<6050.T>、ダイトロン<7609.T>、Jリース<7187.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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