テンポイノベ、22年3月期第1四半期決算を発表、事業の回復進み大幅増益
2021/8/3 15:50
テンポイノベーション<3484.T>が3日、2022年3月期の第1四半期(4-6月)決算を発表した。
売上高は27億4300万円(前年同期比14.1%増)、営業利益は2億2300万円(同2.2倍)、経常利益は2億3400万円(同2.1倍)、純利益は1億5900万円(同2.2倍)だった。
新型コロナの影響はあったものの、転貸借物件数の増加と不動産売買事業における物件売却などにより、増収増益となった。営業利益以下の各段階利益については前年同期比2.1倍以上になり、コロナ前を上回る水準に大幅改善した。
回復の状況は、事業面の指標からも確認できる。コロナ前の同社の四半期ごとの成約数(転貸借契約を締結した数)は100件前後であったが、第1四半期の成約数は95件。月別に見ると4月35件、5月26件、6月34件と、コロナ第4波のピークにあった5月は一時的に伸び悩んだものの、4月と6月はコロナ前と同水準にまで回復している。
また、転貸借物件の解約数については、2021年3月期の第4四半期単独(1-3月)が19件であったのに対し、第1四半期は9件と半減した。特に6月単月の解約数は1件で、落ち着いた状況にあることが確認できる。
22年3月期の通期業績は期初予想を据え置き、売上高113億3400万円(前期比9.6%増)、営業利益8億1400万円(同11.3%増)、経常利益8億7000万円(同3.4%増)、純利益5億9500万円(同3.4%増)を見込んでいる。通期業績予想に対する第1四半期の進ちょく率は売上高24.2%、営業利益27.5%、経常利益26.9%、純利益26.7%で順調だ。
現在はコロナ「第5波」の影響により、事業環境には不透明感も漂うが、同社の主要事業が回復基調にあり、またストックビジネスであることを鑑みると、今後も手堅い収益の拡大が期待できよう。
提供:モーニングスター社
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