信用関連データ=売り残が2週連続で減少、買い残は減少に転じ、信用倍率5.42倍に上昇

国内市況

株式

2021/8/3 16:21

 7月30日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比37億円減の6548億円、買い残は同95億円減の3兆5519億円だった。売り残が2週連続で減少し、買い残は減少に転じた。信用倍率は前週の5.41倍から5.42倍に上昇した。

 この週(7月26-30日)の日経平均株価は30日終値が21日終値比264円安の2万7283円。5営業日中、3勝2敗だった。週初26日は大幅続伸(285円高)。米国株の最高値更新を受け買いが先行したが、一巡後は伸び悩んだ。翌27日は3日続伸(136円高)。米国株の連日最高値更新が支えとなった。28日は4日ぶりに大幅反落(388円安)。欧米株安を受け、売り優勢で始まった。国内での新型コロナウイルスの感染再拡大や、中国当局によるネット企業などへの規制強化も懸念され、下げ幅は一時500円を超えた。29日は前日下落の反動やアジア株高を支えに大幅反発(200円高)したが、週末30日は再び大幅反落(498円安)となった。新型コロナ感染が広がり、経済への影響が懸念されるとともに、時間外取引で米株価指数先物や、香港ハンセン指数などの下落も重しとなった。

 8月3日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率(小数点第2位以下を四捨五入)は43.0%(前日は41.6%)と上昇に転じ、13営業日連続で40%台となった。この日の日経平均株価は反落し、2万7641円(前日比139円安)引け。朝方は、米経済指標が市場予想を下回り、2日のNYダウが下落した流れを受け、売りが先行した。朝高の香港ハンセン指数が下げに転じるなどアジア株安も重しとなり、下げ幅は一時280円を超えた。売り一巡後は、好業績株買いなどを支えに後場終盤に向けて下げ渋ったが、戻りは限定された。上値の重さが続くようなら、カラ売り比率は高止まりする可能性がある。

提供:モーニングスター社

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