豊田通商が上場来高値、野村証は「BUY」継続、目標株価は6950円に引き上げ

株式

2021/8/4 15:55

 豊田通商<8015.T>が60円高の5530円まで買われ、今年6月16日につけた上場来高値5500円を更新した。野村証券では3日付で、投資判断「BUY」(買い)を継続、目標株価は5850円から6950円に引き上げている。

 7月30日に、22年3月期第1四半期(21年4-6月)連結業績を発表している。同証券では、金属や化学品・エレクトロニクス部門が従来予想以上に好調な推移となったことなどを織り込み、業績予想を上方修正するとしている。自動車の生産関連分野では、鋼材やアルミといった市況の高止まりや、半導体需要が強い状況が続くことで、事業環境の良好さが第2四半期(21年7-9月)以降も続くと考えているという。

 過去のトレンドから適正PBRはRN Large Cap(除く金融)からディスカウントする見方は不変だが、22年3月期予想基準ROEが13%まで改善することを考慮し、適正PBRは同平均の1.6倍を若干下回る1.5倍としたとしている。基準期を21年3月期から22年3月期に進め、目標株価は22年3月期末予想BPS4636円に適正PBRを適用し、6950円に設定されている。

 同証券では連結営業利益について、22年3月期1940億円(前期比44.1%増、従来1650億円、会社側計画は1500億円)、23年3月期1960億円(従来1800億円)、24年3月期2080億円(同1910億円)と試算している。

 4日の終値は、前日比50円安の5420円。

提供:モーニングスター社

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