<米国株情報>FTC、フェイスブックを再提訴―インスタグラムやワッツアップを手放すよう求める

株式

2021/8/23 10:18

 独占禁止法当局のFTC(連邦取引委員会)は19日、フェイスブック<FB>の“解体”を求め、コロンビア特別区(首都ワシントンDC)連邦地裁に再提訴した。

 6月28日、同地裁はFTCとニューヨーク州など全米48州の検察当局がフェイスブックを反トラスト法(独禁法)違反の疑いで起こした集団提訴を、証拠が不十分などとして棄却していた。FTCは棄却内容を検討した上で、訴状内容を修正し、再度、裁判の開始を求めたもの。

 FTCによれば、フェイスブックは革新的なライバル企業を買収し、成功を収めたモバイルアプリ企業を葬る(廃業させる)という買収行為により、市場で独占的地位を維持してきたとしており、フェイスブックに傘下の画像共有サービス大手インスタグラムやインスタントメッセンジャーアプリケーション大手ワッツアップを手放すよう求めている。

 これに対し、フェイスブックはツイッターで、「FTCの主張は反トラスト法を書き直し、合併審査の結論を覆すものだ」と反論している。同社は10月4日までに裁判所で抗弁の機会が与えられる。

 再提訴で新たな裁判が始まれば、巨大企業化したフェイスブックなどビッグテックと呼ばれるアップル<AAPL>やアマゾン・ドットコム<AMZN>、アルファベット<GOOGL>にも解体をめぐる議論が活発化することが予想される。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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