日経平均は53円安と反落、景気敏感株中心に売り先行、一時上げ転換も買い続かず=31日前場

 31日前場の日経平均株価は前日比53円95銭安の2万7735円34銭と反落。朝方は、30日のNYダウ安を受け、景気敏感株中心に売りが先行し、前場の早い段階で2万7602円21銭(前日比187円08銭安)まで下落した。月末安アノマリー(説明のつかない法則)も心理的な重しとなった。一巡後は、持ち直した。日本時間午前10時に発表された中国経済指標の低下による影響は限定的で、その後は株価指数先物買いを交えて上げに転じ、一時2万7799円36銭(同10円07銭高)まで切り返す場面もあった。ただ、買いは続かず、再びマイナス圏入りし、前引けにかけてさえない展開となった。

 東証1部の出来高は4億3692万株、売買代金は1兆374億円。騰落銘柄数は値上がり902銘柄、値下がり1157銘柄、変わらず118銘柄。

 業種別では、京王<9008.T>、小田急<9007.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株が下落。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も軟調。T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株や、東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も売られた。住友不<8830.T>、三菱地所<8802.T>、三井不<8801.T>などの不動産株や、JPX<8697.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も安い。出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も値を下げた。

 半面、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、JFE<5411.T>、日本製鉄<5401.T>などの鉄鋼株が堅調。テルモ<4543.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株や、三和HD<5929.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も高い。

 個別では、名村造<7014.T>、ネクソン<3659.T>、福井コンH<9790.T>、アゴーラHG<9704.T>などの下げが目立った。半面、ダイコク電機<6430.T>がストップ高カイ気配となり、関西スーパ<9919.T>が一時ストップ高。インプレス<9479.T>、LITALICO<7366.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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