日経平均は531円高と大幅に6日続伸、終盤に高値付ける、TOPIXは31年ぶり高値水準=6日後場

 6日後場の日経平均株価は前週末比531円78銭高の2万9659円89銭と大幅に6営業日続伸。4月19日(終値2万9685円37銭)以来約5カ月ぶりの高値水準。TOPIX(東証株価指数)は同25.77ポイント高の2041.22ポイントと1990年8月16日(同2067.36ポイント)以来31年ぶりの高値水準となる。朝方から買い優勢の展開となった。前週末の米国株式は高安まちまちながら、前週末に菅義偉首相の退陣表明を受けて急騰した流れを引き継いだ。新政権の経済対策への期待感が続き、株価指数先物買いを交えて日経平均株価は上げ幅を拡大した。伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く持ち直し、後場終盤には2万9705円04銭(前週末比576円93銭高)まで上伸した。

 東証1部の出来高は11億7683万株、売買代金は3兆419億円。騰落銘柄数は値上がり1554銘柄、値下がり532銘柄、変わらず102銘柄。

 業種別では、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇。野村<8604.T>、SBI<8473.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>、日立造<7004.T>などの機械株も堅調。KDDI<9433.T>、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も買われた。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株も値を上げた。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も高い。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。関西電力<9503.T>、中部電力<9502.T>、北陸電力<9505.T>、Jパワー<9513.T>などの電気ガス株も売られた。大王紙<3880.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株や、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も安い。

 個別では、東京機<6335.T>、gumi<3903.T>がストップ高となり、明和産<8103.T>、レノバ<9519.T>、ティーライフ<3172.T>などの上げも目立った。半面、BBT<2464.T>、ポールHD<3657.T>、日本通信<9424.T>、中山鋼<5408.T>、北陸電力などの下げが目立った。東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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