日経平均は235円高と大幅に7日続伸、好地合い続き一時3万円回復、買い一巡後は上値重い=7日前場

 7日前場の日経平均株価は前日比235円03銭高の2万9894円92銭と大幅に7営業日続伸。朝方は、次期政権の政策期待を背景にした好地合いが続き、買いが先行した。6日の米国株式市場はレイバー・デーの祝日で休場ながら、欧州株高も支えとなり、前場の早い段階で3万48円23銭(前日比388円34銭高)まで上昇した。ただ、約5カ月ぶりに3万円大台を回復したこともあり、買い一巡後は利益確定売りに傾き、上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は6億3277万株、売買代金は1兆7445億円。騰落銘柄数は値上がり1324銘柄、値下がり741銘柄、変わらず122銘柄。

 市場からは「日経平均は一時3万円台に乗せ、いったん上げが止まった。次期総裁は誰がなってもコロナ対策、経済再生が中心になるが、次の上昇タイミングとしては米金利政策や中間決算にらみということになろう」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、三菱倉<9301.T>、三井倉HD<9302.T>、近鉄エクス<9375.T>などの倉庫運輸関連株が上昇。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、JR西日本<9021.T>、阪急阪神<9042.T>、日通<9062.T>などの陸運株の高い。ソフバンG<9984.T>、ネクソン<3659.T>、スカパーJ<9412.T>などの情報通信株も値を上げ、マルハニチロ<1333.T>、雪国まいたけ<1375.T>などの水産農林株も堅調。7&iHD<3382.T>、三越伊勢丹<3099.T>などの小売株や、信越化<4063.T>、資生堂<4911.T>などの化学株も買われた。

 半面、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が軟調。洋缶HD<5901.T>、RSTECH<3445.T>などの金属製品株も売られ、北越コーポ<3865.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株も安い。

 個別では、関西スーパー<9919.T>、NIPPO<1881.T>がストップ高カイ気配となり、東京機<6335.T>、ACCESS<4813.T>、アイル<3854.T>などの上げが目立った。半面、日清紡HD<3105.T>、ZOZO<3092.T>、ヤクルト<2267.T>、ナイガイ<8013.T>、ラクーンHD<3031.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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