<新興国eye>前週のブラジル株、大統領と最高裁の対立激化やレアル安を嫌気し、続落=BRICs市況
2021/9/13 11:32
前週(6-10日)のブラジル株式市場は10日のボベスパ指数が前日比0.93%安の11万4285.9、週間ベースでは3日終値比2.26%安となり、続落した。7日は「独立記念日」の祝日のため、休場だった。
週明け6日の指数は続伸して始まった。祝日前で薄商いとなる中、前の週末の弱い米8月雇用統計を受け米早期利上げ観測が後退したことを背景に、買い相場が続いた。
休場明けの8日は急反落。ボルソナロ大統領が最高裁への批判を一段と強めたことを受け、政治混乱懸念が強まり、リスク回避の動きが強まった。海外市場の下落や通貨レアルの急落も売り材料となった。
9日は反発。ボルソナロ大統領が「いかなる政府機関を攻撃する考えはない」との声明文を発表したことを受け、最高裁との緊張が緩和するとの見方が広がったほか、レアルが反発したことも支援材料となった。
週末10日は反落した。ボルソナロ大統領が声明文を発表し、国民の融和を訴えたが、市場では大統領が再び強硬姿勢に戻るとの疑心暗鬼がくすぶる一方で、景気回復など解決すべき問題が山積しているとの見方が強まり、売り優勢となった。
今週(13-17日)の株式市場は、国内外のデルタ株感染拡大の動向や、欧米やアジアの市場動向、原油などの国際商品相場の動向、大統領と最高裁の対立など政治動向が注目される。主な経済指標の発表予定は14日の7月サービス業成長率など。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、
上場EM債<1566.T>
提供:モーニングスター社
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