(再送)日経平均は179円安と続落、積極的に上値を追う動きは限られ売り優勢に=16日前場

 16日前場の日経平均株価は、前日比179円07銭安の3万332円64銭と続落して取引を終了した。朝方は、きのうの底堅い展開や現地15日の米国株が上昇した動きから買いが先行。ただ、積極的に上値を追う動きは限られ、利益確定売りに押され、下げ転換。午前11時3分には、同203円02銭安の3万308円69銭を付ける場面がみられた。中国・上海総合指数が3日ぶりに反発スタートした後、上げ幅を縮小する動きとなったことも意識されたもよう。為替市場では、ドル・円が一時1ドル=109円20銭台(15日は109円43-45銭)と、朝方の水準よりもやや円高方向にある。東証1部の出来高は6億999万株、売買代金は1兆7161億円。騰落銘柄数は値上がり534銘柄、値下がり1577銘柄、変わらず77銘柄だった。

 市場では「きょうは利益確定売りが優勢となったが、上昇トレンドは強いとみられ、心理的なフシ目の3万円が支えとなりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、凸版<7911.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が下落。KDDI<9433.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も安い。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も軟調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、アイフル<8515.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も下げている。東証業種別指数は33業種のうち、18業種が下落、15業種が上昇した。

 個別では、宮越HD<6620.T>、プロレドP<7034.T>、コーセル<6905.T>、エフオン<9514.T>、MSOL<7033.T>などが下落。半面、乾汽船<9308.T>、日本空調<4658.T>、ブラス<2424.T>、ユナイテド海<9110.T>、明治海<9115.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

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