<特集>ここから狙える妙味株(1)=日経平均は3万円の大台固めから新たなステージに

株式

2021/9/17 17:25

 日経平均株価は先週14日に1990年8月以来31年ぶりの高値を奪回、TOPIX(東証株価指数)もバブル崩壊後の戻りの高値を結んだ抵抗線を明確に上抜き、新たなステージに入ってきた。

 足元では、新型コロナの感染拡大にピークアウト感が生じ、行動緩和のスケジュールが検討されるなか、新たな政権に対する期待が高まっている。17日には自民党総裁選挙が告示され、29日の投開票で新たな総裁が決まる。外国人投資家は9月第2週(6―10日)に先物・現物の合計で1兆547円を買い越すなど、日本株に対する姿勢を高めており、需給も良好だ。

 懸念材料としては半導体を中心とする供給制約の影響が自動車産業を中心に広がっており、景気の回復ペースが従来の想定よりも鈍化すること、海外でのデルタ株拡大などが挙げられるが、かなりの部分は織り込み済みと言える。米国株式市場は引き続きテーパリング(金融緩和の縮小)開始の時期に神経質な展開が続くとみられ、この点ついては注意を怠ることは出来ない。

 ここまで、短期の急騰局面が続いただけに、流れに乗り損ねた投資家も多いとみられるが、基本的に企業業績は好調で、ここからでも狙える銘柄は多いはず。妙味ある銘柄を丹念に探したい。

提供:モーニングスター社

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