<相場の読み筋>9月21日

2021/9/21 7:45

 20日の米国株式は、NYダウが前週末比614.41ドル安の3万3970.47ドルと3日続落、ナスダック総合指数が同330.065ポイント安の1万4713.903ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億4242万株、ナスダック市場が48億9692万株だった。債務問題が懸念されている中国不動産大手の恒大集団に対する経営の不透明感から、20日の香港市場で同社株が急落した。中国の金融や不動産市場への影響が懸念されたほか、海外へ波及も警戒。リスク回避の売りが強まり、NYダウは一時、970ドルを超える下げをみせる場面もあった。NYダウ採用30銘柄のうち29銘柄が下落。値下がり率の上位にはキャタピラー<CAT>やゴールドマン・サックス<GS>、JPモルガン<JPM>が入り、メルク<MRK>のみが上昇した。

 21日の東京株式は反落後、落ち着きどころを探る展開か。中国・恒大集団への警戒で、現地20日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同17日の大阪取引所清算値比845円安の2万9505円と急落。朝方は、同清算値にサヤ寄せするスタートとなろう。売り一巡後は、21日の香港や上海市場の動きをみたいとして、手控えムードが広がりそう。消去法的に、海外市場の影響を受けづらいとみられる、内需系の中小型株に物色の矛先が向かう場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(前週末17日は109円94-95銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の前半(同129円42-46銭)と円高方向に振れている。20日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、ソニーG<6758.T>、トヨタ<7203.T>などが、前週末17日の東京終値に比べ安い。

(イメージ写真提供:123RF)

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