【米国株動向】今注目したいグロース株2銘柄

グロース株は特に短期で見るとリスクもボラティリティも高くなりがちですが、長期的に大きなリターンを上げる可能性を秘めています。

調査会社ヤルデニ・リサーチによると、グロース株は2009年からのトータルリターンが946%と、バリュー株の564%を大幅に上回っています。

グロース株の中でも成長が著しくポートフォリオのリターンを長期的に押し上げてくれるかもしれない銘柄として、動画配信プラットフォームのロク<ROKU>と個人向けAI融資プロバイダーのアップスタート<UPST>を紹介します。

ロク

世界で最も人気の動画配信プラットフォームであるロクは、今年の第1四半期に世界の合計視聴時間の30%を獲得しています。

ユーザーはネットフリックスなどの配信コンテンツを単一のプラットフォームで視聴できます。

「ザ・ロク・チャンネル」という広告収入が得られる自社コンテンツもあり、デジタル広告枠の販売という形で収益化しています。

なかでも同社の広告プラットフォーム「ワンビュー」では、広告主はモバイル、デスクトップ、コネクテッドテレビ(CTV)の全端末に対してターゲット広告を打つことができます。

同社は従来型のテレビでは不可能な、広告効果の測定と広告支出最適化のためのツールも提供しています。

より重要なのは、動画配信プラットフォーム首位の立場を生かし、高いユーザーエンゲージメントを誇っていることです。

その結果、昨年第4四半期のプログラマティック(運用型)CTV広告支出におけるシェアは46%と、2位のサムスン(11%)や3位のアップル(9%)に大差をつけました。

それが好業績につながっており、同社は力強い成長をさらに加速させるためにロクチャンネルへの積極投資を進めています。

5月にはオリジナル番組30本をスタートし、エンゲージメントをさらに高めました。

投資銀行BMOキャピタル・マーケッツによると、米国のCTV広告支出は2030年には1,000億ドルに達する見込みで、ロクには莫大な成長の余地が残されていることになります。

競争上優位な立場にあるだけに、長期投資の対象として検討する価値は十分にあると言えるでしょう。

アップスタート・ホールディングス

フィンテック企業のアップスタートは、長年使われてきた「FICOスコア」の代わりにAIを活用して借り手のリスクを数値化して信用度を判断することで、消費者金融業界に変革を起こしています。

AI利用は融資承認率の向上、貸し倒れ率の低下、融資プロセスの自動化を通して貸し手に役立つだけでなく、借り手にも融資が受けやすくなり金利も下がるという恩恵をもたらしています。

FICOスコアは利用者1人当たり20項目のデータが測定されますが、同社のAIモデルでは1人当たり同1,600項目を超えるデータを用いています。

現時点で1,050万件分の返済にかかわるデータを利用しており、同社は今後もデータ分析に基づく競争力を高めていくでしょう。

より重要なのは、融資実績が増え、期日返済や遅延などのデータが加わることでAIモデルの精度が高まることです。貸し手にとっては貸し倒れ率が低下し、さらに低い金利での融資提供が可能になって利用者がさらに増えるという好循環は、最近2年半の好業績にも表れています。

他方で、さらなる成長への土台も築いています。

同社は昨年、市場規模840億ドルの個人ローンから同6,350億ドルの自動車ローン市場に参入しました。

経営陣はクレジットカード、住宅ローン、学生ローンなど、他市場への展開も視野に入れています。

革新的な仕組みと巨大な成長余地を考慮すれば、長期保有対象のグロース株として魅力的と言えるでしょう。

https://www.morningstar.co.jp/redirect/kabushiki_210122.htm

※この記事はモトリーフールジャパンからの許諾を受けて掲載しており、著作権は情報提供元に帰属します。

(イメージ写真提供:123RF)

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