<相場の読み筋>9月24日

2021/9/24 7:45

 23日の米国株式は、NYダウが前日比506.50ドル高の3万4764.82ドルと続伸、ナスダック総合指数が同155.397ポイント高の1万5052.244ポイントと3日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億9590万株、ナスダック市場が58億5196万株だった。FRB(米連邦準備制度理事会)は22日、FOMC(米連邦公開市場委員会)で、量的緩和政策の縮小開始を11月にも決定する見通しを示した。金融政策の先行き不透明感が後退したことに加え、中国・恒大集団が人民元建て社債の利払いを実施すると発表し、デフォルト(債務不履行)への警戒が和らいだことも材料視された。NYダウ採用銘柄では、セールスフォース・ドットコム<CRM>やアメリカン・エキスプレス<AXP>、JPモルガン<JPM>などが、値上がり率の上位に入っている。

 24日の東京株式は反発後、もみ合いか。連日で大幅続落となっていた反動や、現地23日の米国株式が大幅に上昇したこともあり、買い先行スタートとなろう。日経平均株価は、日足チャート上で前週末17日の安値(3万358円)と、21日の高値(3万51円)との間に空けたマドを埋める動きも想定される。ただ、戻り待ちの売りも控えているとみられ、買い一巡後は上値が重くなる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の前半(22日は109円44-45銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の半ば(同128円36-40銭)と円安方向に振れている。23日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニーG<6758.T>、ホンダ<7267.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、22日の東京終値に比べ高い。23日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、22日の大阪取引所清算値比580円高の3万100円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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